2012年 10月 18日
日本とアメリカとはかなり学校教育のシステムが異なりますが、昨夜の議題は来年から、今年まで高校1年で習得している米国歴史だったかな を2年で取る事にして、1年生のこの時間を体育にあてる と言う事が実は今年の6月に秘密裏に決定していて、親やパブリックに知らされたのが9月だったので、猛反対が出てそれを覆すべく親、先生、スタッフ、生徒、コミュニティーの長老が立ち上がって物申す会議だったのであります
この提案をした学校の校長先生の説明によれば、1年生から2年生に上がる際に おおよそ 300人中 58人、ほぼ20% の生徒が進級できない ので、宿題やテストのある米国歴史を2年に回して、1年の勉強時間を減らしてあげよう、だって体育なら宿題もテストもないしリラックスできるでしょ そうすれば進級できない生徒が減るに違いない と言うものでした 耳を疑ったね ホンマでっか? この人は本当にそう思ってるのかい
この地域は大金持ちが住む超高級住宅街(残念ながら私達の住んでいる所は、到底及ばないちょっと安全な庶民の街です)で、働かなくても一生食べていかれるから、とりあえず義務教育の高校さえ卒業しておけばいいかな てな事でも思ってる親がいても不思議じゃないんだよね
昔は、こういう考えを持つ親御さんは超不思議でしたが、お金持、お金持ちじゃないに限らず、理解に苦しむ意見を持つアメリカ人が普通にいるので、私も慣れてしまったのでした
話を戻しますと もちろん学区内に学校は1校ではないので、他校からは、そんな提案は呑めん!うちの学校は進級出来ない生徒はほぼ 0% なのにどうして一緒に変わる必要があるんですねん という意見があっちこっちから出ました それにこういう授業を1年生で取っておくことは大学入試にも関係してくるので、子供達に普通に教育を受けさせたい普通の親達にとっては なにを寝言ってますねん と言うわけです
こうなったら、agreement に達するのはほぼ皆無、それにアメリカ、卒業時までに州で決められた単位を習得すれば、所属する学区の全校が同じカリキュラムでなくてもOK という事でもあるので、 このこの学校がどうしてもやりたいんならやって下さい 他校はとりあえず現状で行きます サンプルとして動向を注意深く見守らせてもらいます と言う意見が出ました
するとボードメンバーの1人から、他の学校は米国歴史の単位を1年生で取れて、この学校は取れない、それはずるいじゃない と言う意見 この人はどうしても全校に米国歴史をやめさせて、体育をやらせたい派なんだよね この学校の 60人のために残りの 240人の生徒と他校の何百人っていう生徒が米国歴史の単位を1年生で取れない方がよっぽどフェアーじゃないと思うけど???
学区会議は 6:30 から始まって終わったのは 10:00 過ぎでした ずっと見ていて、全校にどうしても体育を取らせたい人が議会の中に3人 噂ではどうも金銭の受理があったのかもしれないと言うことです 今はオープンな会議を傍聴するしかありませんが、この3人どうも納得できる意見を言わない(言えない?) 何かおかしい?と思った人もいたようでした
会議を傍聴した感触では、この決定事項は白紙に戻りそうで、ここ 1-2 年は大丈夫そうですが、その後の事は、また別の話 今はボードからアジェンダが出るのでそれをみんな、息を殺して待っているところです
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by mintwood
| 2012-10-18 05:29